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【アメリカで代理母出産】代理母出産と日本国籍について考える

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アメリカ在住歴8年のさっこです。 アメリカでのベビーシッター歴約7年の経験と、元保健室の先生歴10年の知識を活かして、オンライン子育てサロン『ママ達の保健室〜サトコミュニティ〜』を運営しています。 一人で子育てに悩むママ達がいなくなることが私の最終ゴール!一人で悩んでいるママがそこにいましたら、お気軽にご連絡ください。 私自身もただ今子育て中の新米ママです。毎日、子どもと一緒に成長中!
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こんにちは。アメリカ在住のさっこです。

 

我が家では、2017年9月に、代理母出産にて男の子が誕生しました。その際、『代理母出産と日本国籍』について、とても考えさせられました。

 

2018年1月に、有村昆さん・丸岡いずみさん夫妻が代理母出産にて男の子が誕生したことを公表し、更に2003年には、向井亜紀さん・高田延彦さん夫妻に代理母出産にて双子ちゃんが誕生したこととその経緯を公表して、大きな話題になりました。

 

このように代理母出産での赤ちゃん誕生は、稀でユニークなケースではありますが、今や私たちが持つ選択肢の一つでもあります。

 

代理母出産に臨まれて日本で生活されている方には、『代理母出産と日本国籍』の話題は、声をあげにくい問題かもしれません。しかし、生殖補助医療が選択肢に加わった現在を生きる私たちにとっては、考えなければならないことだと思います。

 

様々な考え方があるとは思いますが、その考え方の一つとして、私が感じる代理母出産と日本国籍の問題について書いていこうと思います。

 

 

私のヒストリー

写真:抗ガン治療中の私と愛犬

 

2012年12月、私は自己検診で乳がんを発見しました。

 

当時、私は34歳。結婚3年目。アメリカに移住して3年目。

 

大学院を卒業した旦那くんが、社会人として再スタートしたばかりのときでした。

 

子どもが大好きな私たちは、「数ヶ月後には、家族計画を始められるね〜」なんて話していました。

 

そのタイミングでの乳がん発覚でした。

 

乳がんの治療方針をドクターと話し合う中で、私と旦那くんが選択したのは、このような治療計画でした。

遺伝子検査 ⇨ 手術 ⇨ 受精卵凍結・リハビリ ⇨ 抗がん剤治療・抗体治療 ⇨ 放射線治療 ⇨ ホルモン治療

 

私が患った乳がんは、女性ホルモンに対して活発に反応するタイプのがん細胞であったため、乳がん発覚から5年以上経っている今現在でも、再発防止のため、定期的に薬を投与しています。

 

 

私たちに残された選択肢

 

子どもが大好きな私たち夫婦にとって、自分たちの未来に子どもがいないことは考えられません。幸いにも、受精卵を作り凍結することができたので、このような選択肢が私たちには残されていました。

  • 一時的に薬の投与を中止して妊活する
  • 治療が終わってから妊活する
  • 代理母出産
  • アダプション(養子縁組)

 

一時的に薬の投与を中止して妊活する

一時的に薬の投与を中止して妊活をするという案は、旦那くんが認めてくれませんでした。私自身も、薬を中止したことによって再発したら・・・という恐怖がありました。子どものせいじゃなくても子どものせいだと考えてしまう自分になるかもしれない。そうはなりたくなかったので、この案は選択肢から外れました。

 

治療が終わってから妊活する

次なる選択肢は、治療が終わってから妊活。当初、投薬治療は5年で終わる予定でした。ですから、39歳には、凍結してある受精卵を私の体に移植できると思っていたのです。ですが、2015年に最新の研究結果が発表され、それを元にドクターと相談した結果、薬の種類を変えることになりました。そして、そこから少なくとも5年は投薬治療を続けることになったのです。

 

2020年まで待たなければならないという思いの中、義両親からの金銭的援助の申し出がありました。私たちに代理母出産という選択肢ができた瞬間です。願っても無い申し出に、私たちは、ただただ感謝の言葉しかありませんでした。

 

 

代理母出産

 

日本には、代理出産に関する法律が存在しません。代理出産は禁止も許可もされていませんが、日本産科婦人科学会が1983年10月に決定した会告により、自主規制が行われているのが現状です。

 

アメリカでは、各州で法律が違い、さらにいうとCountyによって対応が異なります。

 

代理母出産には、以下の5つのケースが考えられます。

  • 夫婦の受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
  • 第三者から提供された卵子と夫の精子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
  • 第三者から提供された精子と妻の卵子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
  • 第三者から提供された精子と卵子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
  • 代理母が人工授精を行い出産する。

 

私たちの場合は、受精卵を凍結していたため、『夫婦の受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。』に当たります。

 

 

日本国籍取得

 

日本人のみなさんは、どのように日本国籍を取得しているかご存知でしょうか。

 

父母両系血統主義』の日本は、赤ちゃんの父親、または母親が日本人である場合、出生届を提出し、受理されることによって日本国籍を取得することができます。

 

アメリカのような『生地主義』を取っている国で生まれた赤ちゃんは、自動的にその国の国籍を取得するため、重国籍となります。ですから、赤ちゃんが生まれてから3ヶ月以内日本国籍留保の届を伴う出生届を提出する必要があります。

  • 在外公館に提出する場合は、出生届の用紙に『日本国籍を留保する』という箇所がありますので、そこに署名、押印(拇印)するだけで日本国籍を留保できます。
  • 市区町村役場に提出する場合は、その他の欄に『日本国籍を留保する』と書き、署名、押印する必要があります。

 

では、『赤ちゃんの父親、または母親が日本人である』とは、どういうことなのでしょうか。

 

 

日本中が注目した向井亜紀さん・高田延彦さん夫妻のケース

 

向井亜紀さん・高田延彦さん夫妻のケースを覚えていらっしゃいますか?

 

向井亜紀さんは、2000年、妊娠判明と同時に子宮頚がんを発見。妊娠継続を諦め、子宮全摘手術を受けられました。この時の亜紀さんのお気持ちは、想像を絶します。

 

2003年、ご夫妻の受精卵を代理母の子宮に移植。そして、双子ちゃんを授かられました。

 

2004年、区役所に双子ちゃんの出生届を提出したところ、書類は受理されず、最高裁まで争うことになりました。受理されなかった理由は、

経緯を公の場で報告していたから

だと思っています。

 

向井亜紀さん・高田延彦さん夫妻は、「代理出産をあえてオープンにした場合、日本の司法がどう答えてくれるか知りたくて裁判を起こした」と会見で語っており、問題提起の姿勢を強調していました。

 

公表していなければ、Birth Certificate(アメリカの出生証明書)にお二人の名前が両親として書かれているので、出生届を受け取った区役所側は、疑問に思うこともなく受理されていたことでしょう。しかし、彼らは準公人として全ての経緯を報告。私たちに様々なことを考えるチャンスをくださいました。

 

代理母出産で、双子ちゃんが誕生したことは、日本中が知るところとなり、1962年(昭和37年)に最高裁で出された「母とその非嫡出子との間の親子関係は原則として母の認知を待たず、分娩の事実により当然発生すると解するのが相当である」という判示を元に、2007年3月23日、最高裁は、「立法による速やかな対応が強く望まれる」としながらも、東京都品川区の出生届の受理を命じた東京高裁決定を破棄し、受理は認められないとする決定を下しました。

 

現在は、代理母出産で生まれた子どもは、特別養子縁組という形で親の戸籍に入り、その後、帰化の申請を行い日本国籍を取得しているようですが、2006年9月、向井亜紀さん・高田延彦さん夫妻に東京高裁が出された判決『出生届の受理を区に命令』こそが正しいものだと私は思っています。

 

 

母親とは

 

母親とは、1962年(昭和37年)に最高裁で出された「母とその非嫡出子との間の親子関係は原則として母の認知を待たず、分娩の事実により当然発生すると解するのが相当である」という判示通りなのでしょうか?

 

私が調べたところによると、代理母出産に関する日本の法の整備は全く進んでいません。向井亜紀さんのブログから「国籍法の改正部分が特別養子縁組へプラスを生んでいる」という情報を得ましたが、そもそも特別養子縁組とは、養子となるお子さんの実親(生みの親)との法的な親子関係を解消し、実の子と同じ親子関係を結ぶ制度なので、実親≠生みの親だと思っている私には、特別養子縁組を行わなければならない現状に憤りを感じます。

 

向井亜紀さん・高田延彦さん夫妻、有村昆さん・丸岡いずみさん夫妻、私たち夫婦のケースは、とても似ています。代理母出産を選択した経緯は違いますが、『夫婦の受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する』という方法をとった点に関しては、違いはありません。

 

私たち夫婦のケースも弁護士を通じて、州の裁判所から子どもの両親であると法的に認められています。もちろん、Birth Certificate(アメリカの出生証明書)には、私たちの名前が両親として書かれています。

 

さて、母親とは、いったい誰のことをいうのでしょうか?子どもが欲しいと心から望んで、正式な手続きを踏んだ人たちを母親と呼んでいいのではないでしょうか?

 

生殖補助医療が未発達だった民法制定当時(明治)や判示が出た昭和中期に『母親とは誰を指すのか』を決められたくないというのが本音です。前例は前例として参考にしながら、自ら法を解釈して判断するのが裁判官の仕事ではないのでしょうか?

 

 

おわりに

 

代理母出産に臨まれて日本で生活されている方には、『代理母出産と日本国籍』の話題は、声をあげにくい問題かもしれません。しかし、生殖補助医療が選択肢に加わった現在を生きる私たちにとっては、考えなければならないことだと思います。

 

出生のプロセスはどうであれ、両親に心から望まれて生まれてきた子どもたちは、幸せに育っていくことでしょう。私たちの息子にも『生まれてきてよかった』と思える人生を送って欲しいと心の底から願います。幸せは、他人が決めるものではなく、自らの手で切り開くものですから。

 

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〉〉〉第1話『【アメリカ代理母出産体験談】こうして代理母になってくれた女性と出会った』

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