【家庭内で誤飲事故】すぐに動けますか?シャンプーを誤飲した1歳児への対応

こんにちは。アメリカ在住、1歳児の母のさっこです。
先日、「この20年間で、6歳以下の子ども達が、誤飲で救急外来へ搬送された数が倍に増えた」というニュースを見たばかりだったのに、我が家でも誤飲が起きてしまいました。
この度、息子くんが誤飲してしまったものは、シャンプー。
なぜ起きてしまったのか?事故が起きた時にとった私たち夫婦の行動とは?そこから何を学んだのか?など、もう二度と同じ事故が起こらないように、その時のことを振り返りながら、【失敗から学んだ育児シリーズ】第6弾を書いていこうと思います。
〉〉〉第5弾のお話はこちらから
『【あわや窒息!】ナッツをのどに詰まらせた1歳児。その時とった行動とは』
もくじ
失敗談

それは、わたしが夕食の準備をしていた時に起こりました。
息子くんと旦那くんがお風呂に入ってしばらく経った頃、
さっこ〜。さっこ〜!さ〜っこ!!
旦那くん
結構頻繁にある旦那くんからの呼び出し。この時も
今忙しいんだけどな〜。気軽に呼ばないでもらえるかな〜。ブツブツブツ…。
さっこ
と、たいして緊急性を感じることもなく、ボヤきながらお風呂場へと行きました。すると、
どうしよう?息子くんがシャンプー飲んじゃった!お水を飲ませたいんだけど。こういう時って、お水を飲ませればいいんだよね?持ってきてくれる?
旦那くん
と、ややパニック状態。その時、わたし達がとった行動は
- 息子くんの口をゆすぐ
- 息子くんが進んで水を飲んでくれるカップ(いつもの水筒)を用意
- 息子くんに水をできるだけ多く飲ませる(粘膜についたシャンプーを水で流し、粘膜を保護する目的)
- シャンプーを飲んだ状況を確認
- どのくらいシャンプーを飲んだのか推測
- 息子くんの様子を観察
すでに水で薄まったシャンプーだったこと、息子くん自身がすぐに吐き出したこと、息子くんにいつもと違う様子がないことなどから、緊急性はないと判断し、水を飲ませた後、経過を観察することにしました。
さて、なぜこのような誤飲事件が起こったのでしょうか?あの時、こうしていたら…。今回のようなことは起こらなかったはず!
私のいけなかった行動:息子くんの手が届く場所にシャンプーボトルのポンプを外した状態で置いていた

ポンプを押しても、ボトルを逆さにしても、もう出ないくらい少量のシャンプー。最後の最後まで使い切りたい私は、ボトルに水を入れて最後の最後まで使い切ります。
まだ、もう1回くらい使えそうな量が残っていたので、そのままの状態(ポンプを外した状態)で、浴槽の角に置いておきました。
息子くんが触ることなど、全く想定せずに。
誤飲されるくらいなら、捨ててしまえばよかったと後悔しています。
旦那くんのいけなかった行動:空のボトルだと勘違いし、確認をしないまま、息子くんに遊ばせた
空のチューブやペットボトルなどがあった場合、よく息子くんのおもちゃにします。
旦那くんは、今回のボトルもそんな感じで、息子くんのおもちゃだと勘違いしたようです。
ですから、確かめることなくボトルで遊ばせ、息子くんが泡を吐き出した時点で、シャンプーがまだ入っていたことに気づいたんだそうです。
旦那くんも確認していればよかったと反省していました。
今回のアクシデントから学んだこと

学んだこと その1)油断大敵
「油断大敵」。これまでの失敗と同様、またもや、この一言に尽きます。
ここに、この状態でシャンプーのボトルを置いたら、息子くんが遊んでしまうかもしれないと、考えておくべきでした。
旦那くんも息子くんが遊ぶ前に、ボトルの中身を確認するべきでした。
そして、「シャンプーのボトルにフタがないから気をつけてね」って、一言旦那くんに伝えるべきでした。
本当にちょっとしたこと。油断大敵です。
学んだこと その2)救急法は学んでおいて損はない
緊急時対策 その1)救急法を学んでおく
緊急時にどんな行動をとるべきか知っていると、いざという時、気持ちに余裕が持てます。
医学の常識は、変わることがあるので、救急法の技術や知識は2年毎に更新していく必要があるでしょう。
【シャンプーを飲んだときの応急処置】
(1)口をゆすぎ、口の周りについたシャンプーも拭く
(2)液体を飲ませる:アメリカのPoison Controlでは、特に液体の種類は限定していません。何かしらの液体を飲むか、氷の破片を口に含むよう推奨しています。日本の中毒情報センターでは、牛乳(120〜240ml、幼児の場合15ml/体重kg以下)や卵白を与えることを推奨しています。
※注意:乳幼児が吐いた場合、吐いたものを気管内に吸い込むことがあるので、気をつけて様子を観察してください。
(3)不快感が持続する場合は、専門機関へ連絡する:アメリカの場合、病院に行くがどうか迷った時は、Poison Control(1-800-222-1222)に電話をして、アドバイスをいただきましょう。日本の場合は、病院へ。
※POISON CONTROLは、何か安全でないものを口に入れてしまった時に応急処置のアドバイスをしてくれるところです。24時間365日、いつでも専門家による無料相談が受けられるサービスです。
【POISON CONTROLにに電話する場合は】
1、深呼吸をして、できるだけ落ち着く
2、以下の情報を提供できるようにしておく
・電話をかけている者の名前とその電話番号
・何を、どのくらい、どうしたのか
・患者の名前と年齢、体重
・いつ、どこで起こった事故なのか
・症状
【オンラインで相談したい場合は】
1、webPOISONCONTROL® にアクセスして、情報を入力していく
(3)様子を観察:誤飲後、1時間以内に嘔吐などの症状がでなければ、医療機関による治療は必要ないと言われています。
(4)心配な場合は、かかりつけ医に電話する:アメリカでは、ほとんどの小児科で、24時間電話対応してくれるサービスを行なっています。病院へ行くべきかどうか、かかりつけ医の判断を仰ぎたい場合は、迷わず電話をしましょう。
アメリカでは、救急法の講習を手軽にオンラインで受けることができます。オンラインですので、実技がないところがネックですが、知識を定期的に更新していくことには大きな意味があると思っています。私が受けている講習は、「American Red Cross」が提供している「Adult, Child and Baby First Aid/CPR/AED Online」です。このAmerican Red Crossでは、各支部で実技講習も行なっていますので、こちらの方も定期的に受けておくと安心ですよ。
さっこ
※日本では、消防署が行なっている「普通救命講習」や日本赤十字社が行なっている「救急法基礎講習」などで、多くの方が救急法を学ばれています。消防署が行なっている「普通救命講習」に興味がある方は、お住いの市町村役場にお問い合わせください。
緊急時対策 その2)目に見える場所にマニュアルを貼っておく

我が家では、かかりつけ医からもらったマニュアルを冷蔵庫に貼っています。見えやすくてちょうどいい場所なのです。
万が一の時は、自分の住所や電話番号さえもスラスラ言えないことが予想されるので、我が家では、以下の連絡先を「Emergency Information(緊急情報)」に書いています。
- 911
- 地区の警察署/消防署
- ポイズンコントロール
- かかりつけ医
- お隣さん
- 夫婦の連絡先
- 家の住所
アクシデント後
些細な情報でも共有していくように、夫婦で話し合いました。「○○していたら…」という部分を反省し、繰り返さないように気をつけていこうと思います。
おわりに

本当に、ちょっとしたことが今回の誤飲につながりました。
「○○が起こるかもしれない」という想像を働かせて、今後、同じことが起こらないよう気をつけていこうと思います。
みなさんもお気をつけください。
〉〉〉合わせて読んでほしい
【失敗から学んだ育児シリーズ 第1弾】『目を離した隙に、階段を登っていた赤ちゃん!どう対応すればよかったのか徹底分析』
【失敗から学んだ育児シリーズ 第2弾】『痛い思いをさせてごめんね。赤ちゃんの爪切り中に指も切っちゃった話』
【失敗から学んだ育児シリーズ 第3弾】『【どうやって?】ベビーベッドの柵に両足が挟まって動けなくなっていた息子』
【失敗から学んだシリーズ 第4弾】『【階段から落ちゃった!】赤ちゃんを抱っこしたまま、靴下で滑り転倒!』